低迷するG大阪の西野朗監督(54)が、改革に着手する。ナビスコ杯準々決勝第1戦で横浜に1-3で敗れ、屈辱のホーム6連敗から一夜明けた16日は朝から金森社長と会談。今後のチーム方針について話し合った。午後からはサテライト(2軍)の練習の指揮を執った西野監督は「いろいろな可能性をやりたいと思っている。メンバーに関しても(他の選手を)トライしてみたい」と明かした。

 選手起用はもちろん、攻撃的スタイルを貫いてきた戦術面にまでメスを入れる。指揮官は「今年は研究されているし、相当な攻撃力がないと難しい。仕掛けるところは仕掛けるとだとか、考えるところはある」と説明。パスサッカーから、カウンター主体へと変える可能性も示唆した。

 19日の敵地柏戦は、大黒柱のMF遠藤が出場停止と苦しい状況に拍車をかける。現在は公式戦4連敗中で泥沼にはまっているが、逆にFW播戸、17歳のMF宇佐美ら出番に飢えている選手を起用できるチャンスでもある。名将がプライドを捨て、低迷からの脱却を図る。【益子浩一】