浦和MF山田直輝(19)が、25日のホーム名古屋戦で、リーグ戦では4試合ぶりに出場することが濃厚となった。7月上旬に腰から背中にかけた部分を痛めて戦線を離脱。4日の山形戦では控えに入ったが出場できず、その後は別メニュー調整が続いていた。23日から全体練習に復帰し、24日の前日練習では2列目やボランチで守備の確認などを行った。

 フィンケ監督は「部分的に出ることは可能だと判断した。後半からの途中出場か先発か、様子を見て判断したい」と説明。山田直も「痛みはない。(練習後の)リバウンドもない。コンディションも良くなってきている」と手応えを感じ取っていた。

 山田直の欠場を境に、チームは苦戦を強いられた。11日の広島戦は2―1で勝ったものの、後半途中まで試合の主導権を握られた。ほかにも故障者はいたが、フィンケ監督は「数人の特定の選手がいなくなると、チームに影響を及ぼすということが証明されたのではないか」と、浦和のキーマンに成長した山田直の欠場を嘆いたほどだ。今季リーグ戦で山田直が出場しなかった6試合はわずか2勝。前節も14連敗中だった大分に完封負けを喫した。

 2週間以上のブランクから「周りからも、(動きが)重そうだねと言われる」(山田直)。状態は万全とは言えないが、やるべきことは分かっている。「その日の100%を出したい。(欠場中の試合を見ていて)後半に運動量が落ちた時に、自分が出たら動き回りたいと思っていた」。持ち味の運動量で、チームを勢いづけるつもりだ。【今井恵太】