ハファエルが「札幌のカカ」になる。コンサドーレ札幌の新戦力、MFハファエル(24)が24日、チーム練習に初合流した。期待の新外国人は、目標の選手にRマドリードのMFカカを挙げ「自分も札幌で彼のような選手を目指したい」と宣言。“本家”同様180センチ台の長身と足元のテクニックを併せ持った司令塔兼得点源としてチームの浮上に貢献する構えだ。

 ハファエルの目標はJ1昇格よりも、はるかに大きかった。「カカが好き。人間性もプレースタイルも尊敬しているし、彼のようになりたい」。髪形はC・ロナウドばりのソフトモヒカンながら、プレースタイルはFWの後ろでチャンスメークするトップ下タイプ。偶然にも今季、銀河系軍団に加わった2人のスター的要素を併せ持った新10番が札幌に誕生した。

 ポルトガル1部ベレネンセス時代にはプレシーズンマッチでRマドリードと対戦しており「海外での経験をチームに生かせたら」と世界最高峰の経験も、チームに還元していく覚悟だ。

 この日は移動疲れなども考慮し別メニュー調整で終えたが、DF吉弘が「ボール回しをやっただけでも、何か持っている雰囲気を感じた」と既に勝負師の空気を振りまいている。石崎監督とはトイレで初めてのあいさつをするなど大物ぶりを発揮。カカを目指す「札幌のハファ」がチームにカツを入れる。【永野高輔】