<J1:磐田3-2千葉>◇第20節◇1日◇ヤマハ

 千葉の江尻篤彦監督(42)が、黒星デビューした。オシム流の「考えながら走る」サッカーで後半2得点したが、前半の3失点が最後まで響いた。コーチ時代はジャージーだったが、紺のスーツで指揮を執った同監督は「前半に3失点したら試合にならない。選手を責めることはできない。すべては僕のミスです」と、選手をかばった。

 堅守からカウンターのミラー監督のスタイルから、11人が連動するオシム監督時代のサッカーに戻して1週間。後半は完全に主導権を握って攻め続けたことで、今後への手応えはつかんだ。「攻撃ではいい部分も出ていたので、そういうところは伸ばして、課題をクリアすることで修正していきたい」。15日の柏戦(フクアリ)までの2週間、練習試合を3試合組んだ。ほろ苦いデビューとなった江尻監督は、実戦を重ねてチームを成熟させていく。