<J2:札幌2-0岐阜>◇第34節◇16日◇長良川

 コンサドーレ札幌は、岐阜に2-0で快勝した。前半3分にMFダニルソン(22)が先制弾を決めると、後半29分には砂川誠(32)が2点目を決め第2クール3連勝締めを果たした。DF陣も奮闘し敵地では15試合ぶりの完封勝利で、勝ち点を50に乗せた。

 ダニルソン弾が3万発大花火大会開始の号砲となった。前半3分、MF古田とのワンツーでゴール前に抜け出し、ゴール左隅に決めた。競技場そばの河川敷で行われていた長良川全国花火大会は後半途中から大爆音で本格開始。試合後、空を見上げたダニルソンは「疲れが吹っ飛ぶほどのスペクタクルだ」と敵地での“祝砲”に笑顔を見せた。

 今季2度目の3連勝。日に日に石崎監督の信頼を高めている。前々節はダブルボランチ、前節はワンボランチ、今回は宮沢の守備をサポートしながらの変則ダブルボランチと変化するシステムにも対応。「ダニが奪ってからの攻撃が多く良かった」と指揮官も高く評価した。

 課題は激しすぎるボール奪取。この日、通算14枚目と、リーグワーストの警告数となった。「自分ではただ、足がかかってもつれただけなんだけど…」。超人的パワーをセーブすることだけが、背番14に残された課題だ。【永野高輔】