<J1:神戸1-0鹿島>◇第22節◇19日◇ホムスタ

 王者鹿島が精彩を欠いた。前半開始わずか31秒で、今季リーグ最少失点を誇る堅守が崩され、DF内田篤人(21)は「先制点がすべてでしょ。立ち上がりに決められると厳しい」とうなだれた。

 万全の状態ではなかった。FWマルキーニョスとMF本山がともに左太もも裏痛で欠場。DF伊野波も出場停止と主力を欠いた。約3カ月ぶりに先発したFW大迫らが決定機をつくったが、ゴールが遠かった。キレのある動きを見せていたFW興梠が腰部を強打して途中交代するなど、決定力不足が響いてしまった。

 リーグ後半戦に突入後、暑さによる運動量の低下もあり、1勝2分け2敗と一時の勢いを失った。DF大岩は「次戦ではやってはいけない内容。修正しないと」と険しい表情を浮かべた。2~4位がそろって敗れるというツキはあるが、3連覇へ向けて我慢の時期が続きそうだ。