3試合ぶりに戦列復帰する札幌のDF趙晟桓(27)が20日、鳥栖戦でのリベンジを誓った。前回対戦では自らのミスで決勝弾を許し逆転負け。チームはここ3試合でリーグトップの7得点と攻撃陣が好調なだけに、守備の要として2戦連続完封に貢献し4連勝につなげる。

 ショッキングな敗戦は今も頭を離れない。前回対戦した6月7日の鳥栖戦は1-1で迎えた後半34分、CKから194センチの長身FWハーフナーに得点を許し逆転負けを喫した。「自分が抑える相手だった。今回は前回以上に強く競りあって絶対に押さえ込む」。試合後、悔しさで倒れ込みスタンドへのあいさつにも参加できなかった。その夜、1人で海へドライブ。一度は頭を切り替えたものの、今回のリベンジマッチは常に頭の片隅に入れていた。

 3試合前の福岡戦では完封勝利に貢献し、2得点の宮沢とともにお立ち台に立ったものの、今季2度目の累積警告4枚で2試合の出場停止が決まった。それだけに「今回は無失点だけでなくゴールも決めて、本当に納得する形でお立ち台に立ちたい」と気を引き締めた。第2クール終盤に見せた勢いを、コリアンパワー復活で“第2波”につなげる。【永野高輔】