不敗神話、継続-。30日、アウェー草津戦に臨むコンサドーレ札幌は、U-18日本代表MF古田寛幸(18)が2試合ぶりに先発する。前節22日鳥栖戦は、SBS杯国際ユース大会出場のため欠場。それまでに先発した3試合全勝と白星を引き寄せた現役高校生が、終了間際の失点で引き分けた前節の嫌な流れを断ち切りにいく。

 29日、札幌・宮の沢での最終調整。古田はミニゲームで軽快なステップをみせ、トリッキーな動きから好パスを連発した。移動の際には言葉こそ発しなかったが、気合に満ちたまなざしで敵地へと向かった。

 無念の思いを晴らす。SBS杯では全3試合に出場、2大会ぶりの優勝に貢献した。だが、自身のプレーには満足していなかった。「トップで試合に出ていたけれど、ユースのときはそれを出せなかった。悔しい思いでした」と漏らした。公式戦4試合に出場しながら、経験から得たものを発揮しきれなかった。もどかしい思いは、2試合ぶりとなるトップの試合で晴らすしかない。

 ロスタイムのFKで追いつかれた前節の結果に、石崎監督は「どれだけ集中してやれるか」と一瞬のスキが明暗を分ける怖さを説いた。古田が戻りベスト布陣で臨む草津戦。勝ち点3がつかめるかは、最後まで気持ちを込めて戦えるかにかかっている。【砂田秀人】