Jリーグは12日に再開され、首位鹿島と2位川崎Fが直接対決(カシマ)する。

 鹿島の日本代表DF岩政大樹(27)が「岡田の教え」を胸に秘め、川崎Fの脅威の攻撃力を封じて、史上初の3連覇へ貴重な勝ち点3をつかむ。この日の練習後「岡田さんはミーティングで『100%で走れ』と常におっしゃっていた。それは、やらなくてはならない」と意気込んだ。

 オランダ遠征のガーナ戦(9日)の3失点目。闘莉王が背後を取られた際、日本代表の岡田監督は「闘莉王がジョギングのように戻っていた」と指摘した。常に100%を出さないと世界で通用しない。岩政は「それを試合で経験した選手も、見ていた選手も分からなくてはいけない」と指揮官の言葉に応えた。

 ガーナの身体能力とは比較できないが、川崎FのFWジュニーニョの速さ、鄭大世の強さなどはJリーグ屈指だ。完封するためには「100%」が不可欠。オランダ遠征では出場機会がなかっただけに、その思いをぶつけるには最良の相手だ。「まずはチームで結果を出さないと」と話した。

 現在、2位川崎Fとは勝ち点7差。12日の一戦を制せば残り9試合で10差まで広がる。「1対1も組織で守ることもどちらも上げていかないと」。1年半ぶりの代表で体感したことを王者鹿島に還元し、勝利に導く。【菅家大輔】