<J1:名古屋2-0大宮>◇第26節◇19日◇NACK

 名古屋が2-0で大宮を下し、23日の川崎FとのACL準々決勝第1戦(国立)につながる白星を手に入れた。MF小川佳純(25)が1得点1アシストの活躍でけん引。6試合ぶりにシステムを昨季リーグ3位に躍進した定番の4-4-2に変更し、先発も前節柏戦(12日、瑞穂陸)から5人入れ替えた。「原点回帰」で連動性のある攻撃がよみがえり、勢いを取り戻した。

 名古屋の持ち味がやっと出た90分だった。試合開始からボールを支配。ポンポンと細かいパス交換で、攻撃を組み立てた。最前線のFWケネディを軸に、連動性ある攻撃がよみがえって2-0完勝。ストイコビッチ監督も「創造性のある攻撃だった。とても満足している」と胸を張った。3位に入った昨季を見ているようだった。

 試合を決めた後半33分の2点目が象徴的だった。右サイド、ハーフライン付近からMFマギヌンがピッチを斜めに横切る大きなパス。これに左サイドでMF小川が反応する。昨季のベスト11&新人王に輝いた背番号10が相手最終ラインの裏に抜け出す得意の形から、右足でネットを揺らした。

 原点回帰した。8月1日大分戦(九石ド)以来の4-4-2。システム変更に加え、5人を入れ替えたメンバーも昨季の好調時をイメージさせるものだった。3-5-2では守備に追われていた小川も「ボールも動いていたし、やっててすごく楽しかった」と輝きを取り戻した。

 大事なACLの川崎F戦へ勢いを得た。今季途中に加入したブルザノビッチ、三都主の両MFがベンチスタートとなったが、スタミナに難はあるものの高い技術を持つ2人を終盤の「切り札」として効果的に使うオプションも確認できた。何より、本来の攻撃的姿勢、スタイルを再確認できたことが大きい。小川は「ACLに向けて、すごくいい弾みがついたと思います」。名古屋が大きな1勝を手に入れた。【八反誠】