右足内転筋痛を抱える東京MF石川直宏(28)が26日磐田戦の強行出場を直訴した。J1得点ランク2位タイの12得点を挙げる石川は24日、都内で行われた紅白戦を回避したが「痛みはあるけど他の筋肉でカバーできる。今日、回避したのは試合に出るため。磐田戦はやります」と自らゴーサイン。25日の練習に合流して城福監督の判断を仰ぐつもりだ。

 明るい材料がある。同日の練習後に都内で受けた精密検査の結果、患部周辺に出血は確認されなかった。まだ患部に違和感は残っているものの、長期離脱に直結するようなドクター判断はなかった。石川は「試合のプレー時間は監督や周囲の判断になりますが、自分は90分間やるつもり」と強気だ。

 現在9位の東京だが、石川はリーグVやACL出場権獲得(3位以内)をあきらめていない。自らの得点でチームを浮上させることが、得点王奪取や代表復帰つながると考えている。磐田戦は来月1日の代表発表を前にした最後の試合。石川は「少し右足が気になった方が、いい力の抜け具合でシュートできると思う」とプラス思考で強行出場への意欲を燃やしていた。【藤中栄二】