<J1:浦和1-0新潟>◇17日◇第29節◇東北電ス

 Jリーガーのプライドをかけて「結果」を狙っていた。試合開始からわずか40秒後。浦和FWエジミウソンは、最前線で新潟DF永田に猛然とプレスを仕掛けた。慌てた相手がGKに蹴り出したバックパスをかっさらうと、右足を投げ出すようにスライディングしながらシュート。気迫で奪った先制点が、チームに待望の白星をもたらした。

 11日の天皇杯2回戦で、4部に相当する北信越リーグの松本山雅に、まさかの完封負け。Jのメンツをつぶす失態に非難が集中した。今季ここまで12得点を挙げ、6年連続2ケタのJ1記録を樹立したエースも責任を感じていた。「チーム一丸となって、頭を切り替えて、いいサッカーを見せられた」。07年まで4年間所属した古巣から、浦和移籍後初めて奪った「秒殺弾」に思いを込めた。

 16日には、橋本社長が選手に訓示し、ACL出場権獲得へ団結を促した。前半28分にMF鈴木主将が負傷交代し、相手の猛攻にさらされる時間帯も長かったが、GK山岸が好セーブを連発するなど全員守備で逃げ切った。フィンケ監督は「試合開始からすべての選手が素晴らしい姿勢を見せてくれた。これこそが、サッカー」と笑顔。プロの原点を取り戻す一戦で、浦和が上位進出への望みをつないだ。【山下健二郎】