中山さん!

 一緒に現役にこだわりましょう!

 J1磐田退団が決まったFW中山雅史(42)とともにジュビロの黄金時代を築いたJ2熊本MF藤田俊哉(38)が9日、尊敬する大先輩の決断に熱いエールを送った。9月末に家族同士で会食した際に、中山自身から「現役続行」への強い意欲を聞かされていたという後輩は「どこでやってもサッカーすることに変わりない。体の動く限り、とことん現役を続けてほしい」と日本サッカー界の巨星の新たな旅立ちを歓迎した。

 ジュビロの「象徴」中山の決断を、藤田は感慨とともに受け止めた。磐田のJリーグ1年目の94年に入団してから05年に名古屋に移籍するまで、欧州挑戦の一時期を除けば、ずっと自分の目の前に輝き続ける背番号「9」があった。

 藤田

 ジュビロでは本当に、すばらしい思い出を共有させてもらいました。ずっと1つのクラブでやり続けられればいいけれど、それはなかなか難しい。それに、J1とは違いはあるにせよ、J2でもJFLでも、サッカーであることに変わりはない。引き際の美学は、人それぞれであっていい。やっぱりカズさん(三浦知良=42)と中山さんは、Jリーグのパイオニアだから…。自分が納得するまで現役であり続けてほしいよね。

 今シーズンも佳境に入った9月27日、2人は互いの家族を連れて都内のレストランで夕食をともにした。いつもの熱いサッカー談議から、話題はいつしか中山の来季への決意表明に変わっていったという。

 藤田

 中山さんは「どこであろうと来年も現役で頑張るから」みたいなことを言ってました。とにかく、現役にはこだわっていたけど「やるところがあるかな~?」と心配そうだった。でも、僕らの世界はまず(退団を)表明して、話の来るのを待つわけだから。これからきっと(オファーが)来るでしょう。

 藤田自身は、来季も熊本でのプレーが決まっている。今季は自身初のJ2で、いきいきとプレー。若いチームをまとめ上げてきた。

 藤田

 中山さんも、来年J2に来てくれないかな?

 カズさん(横浜FC)もいるし、ものすごく盛り上がるよね。もし、熊本に来てくれるなら最高!

 僕は、どんな助けでもしますよ。