<天皇杯:清水3-0甲府>◇14日◇4回戦◇とりスタ
鳥取のとりぎんバードスタジアムで初先発したプロ入り3年目の清水FW長沢駿(21)が羽ばたいた。2点リードで迎えた後半10分、DF市川からの右クロスをファーサイドに流れながらジャンプ。相手DFのはるか頭上からヘディングでたたきつけ、念願のプロ初ゴールを決めた。「イチさん(市川)からの練習どおりのクロスだった。GKのいない逆サイドを狙った」と、「初先発&初ゴール」の二重の喜びに、満面の笑みを見せた。
お世話になった「アニキ」にささげるゴールにもなった。昨季まで清水に所属していたC大阪FW西沢が今季限りでの引退を表明。「いろいろアドバイスをもらったりして、面倒を見てもらった。あこがれの存在」と慕い、西沢が清水時代に付けていた20番の背番号を今季から引き継いだ。試合前夜に電話で初先発を報告し「あまり考えすぎないで、とにかく思いっきりやれ!」と激励を受けた。文句なしの結果で応え「今日のゴールを早くアキさん(西沢)に報告したいです」と笑った。
新戦力の台頭でJ2相手とはいえ3得点、無失点の快勝で5年連続の8強入りした。長谷川監督は「今までチャンスが少なかった選手が活躍してくれた。リーグ残り3戦に向けても明るい結果」とうなずいた。21日にはG大阪との3位、4位直接対決の大一番を控える。リーグ3連敗中の清水がようやく再浮上へきっかけをつかんだ。【為田聡史】



