契約満了に伴う今季限りでの浦和退団が確実な日本代表DF田中マルクス闘莉王(28)が、W杯イヤーに備えて、早ければ今月中旬までに移籍先を決める方針であることが1日、分かった。中東移籍が有力視される中、オランダ1部トゥウェンテからオファーが届き、スペイン1部サラゴサ、国内では名古屋も獲得を検討中。欧州主要リーグの移籍市場は来年1月末まで開いているが、関係者は「できれば12月中旬までに方向性を定めたい」と話した。

 サラゴサのリストアップが表面化したこの日、闘莉王はさいたま市内での練習後「(サラゴサについて)何も聞いていないけれど、いいね。(スペインリーグは)今、一番面白い」と話した。年明け以降は6月のW杯開幕へ向け、日本代表の活動も見据えたコンディションづくりが必要になるだけに、新天地の早期決定がベストといえそうだ。