杜(もり)の都が、ベガルタ色に染まった-。ベガルタ仙台がJ2初制覇から一夜明けた6日、1日がかりの“宴(うたげ)”でサポーターと喜びを分かち合った。午前10時の御礼参拝(大崎八幡宮)から始まり、3万人が集まったJ1昇格&J2優勝記念パレード、報告セレモニー、ファン感謝の集いに参加と大忙し。最後は秋保温泉に移動して納会を開くなど終日、優勝の余韻にひたった。
御礼参拝
午前9時に集合した選手、スタッフは、同10時から大崎八幡宮を参拝した。白幡社長と手倉森監督が玉ぐしを奉納し、シャーレ(優勝皿)を持ったMF梁らイレブンが拝礼した。毎年1月に必勝祈願しているが、結果を出せず年末に再訪することはなかった。手倉森監督は「初めてお礼参りすることができましたからね。昇格、優勝した実感がわきます」と話していた。
パレード
初昇格を決めた01年11月以来の実施となった。午前11時半、サンモール一番町商店街から北上し、常禅寺通りを右折して勾当台公園まで行進。沿道から「J1仙台!」コールや「ありがとう」の声が飛ぶ中、約1キロのコースを28分かけて歩いた。前回の動員は公式発表で約5000人だったが、この日は約3万人が沿道に殺到。仙台市でのパレードは、06年3月のフィギュアスケート荒川静香の凱旋(がいせん)以来。MF梁は「たくさんのファンに支えられていることを再確認した。優勝に満足せず、もっと頑張らないといけない」と感謝した。
報告セレモニー
パレードを終えた一行は、正午から勾当台公園で昇格&優勝を報告した。約3000人の観衆が集結。白幡社長が「6年間も期待に応えられませんでしたが、それでも支えてくれた皆さまのおかげ」と頭を下げた。宮城県の村井知事や仙台市の奥山市長からも激励された。仙台市の広沢容子さん(38)は「前回の昇格を見てないので直接、祝福する日が来てうれしい」と喜んだ。
ファン感謝の集い
午後2時半から行われたイベントのサブ司会をMF飛弾が務めた。11月に戦力外通告され「就職活動中の飛弾でーす!」と自虐的にあいさつ。9、10日に大阪で行われる合同トライアウトに参加することを報告した。同じく契約満了のDF木谷も「まだサッカーを続けますので応援してください」と別れを告げた。FW田中、MF西山、曽我部はミニサッカーで交流した。
ファン感謝の集い
恒例の仮装カラオケ大会で、本拠地ユアスタに集まった約7000人を喜ばせた。FW平瀬は女子高生の格好で登場し「チョリース!」。FWソアレスとの2トップで平井堅の楽曲を熱唱した。小学1年から中学3年までピアノを習っていたDF島川は、アンジェラ・アキをまねて弾き語り爆笑を誘った。GK萩原、関、MF田村は女装して矢島美容室の物まねを披露。萩原は「女装は気持ちいい」と笑わせた。
お祝いする会
昇格&優勝を祝うスポンサー主催の酒宴が、秋保温泉の老舗旅館で行われた。この日、最後の行事で午後7時スタート。関係者と浴衣姿で酒を酌み交わし、温泉にも入って英気を養った。メーンスポンサー、アイリスオーヤマの大山社長は「6年間の悔しさを晴らしてくれてありがとう」と笑顔。手倉森監督も「酒が入るので、選手と腹を割って話したい」と乾杯の音頭を取った。



