J1仙台が、宮崎・延岡キャンプ4日目の5日、今季初のシュート練習と変則の紅白戦を行った。日本、そして仙台の実戦練習を初体験したのが、新加入のブラジル人FWレイナルド(23)。人生初の筋トレの影響で動きこそ鈍かったが、チームの雰囲気を体感。融合の第1歩を踏み出した。

 紅白戦には手探り状態で参加し「うまく連係が取れなかった…」と不安顔。シュート練習でも「ブラジルでは筋トレ、走り込みがない。疲れが残ってた」とミスを重ねたが、難しいコースにヘディングを決めるなど、ブラジル・アラゴアス州の得点王(07年)に輝いた片りんを見せた。

 ピッチでは連係の糸口をつかむ前だが、宿舎では仲間のハートをつかんだ。MF斉藤大介との食事中、飲料水のラベルに描かれた宮崎県の東国原英夫知事のイラストを「ダイスケさん」と本気で勘違い。天然キャラで一気にうち解けた。

 私生活では純愛の男だ。妻アニケリさん(20)と長男ルアン君(5)の3人家族。レイナルドが11歳、夫人が8歳の時から交際を始め、同18歳と15歳の時に「できちゃった婚」。それでも「僕の故郷じゃ当たり前」と笑い、家族のために日本での成功を思い描く。MF斉藤も「徐々に慣れてくるっしょ」と歓迎ムード。今後のフィットが注目される。【木下淳】