【グアム6日=永野高輔】いつもチームに刺激を与え続けているコンサドーレ札幌FW中山雅史(42)が、逆に若手選手に“救われた”。この日の午前、今キャンプ3度目となった半日オフを返上し、FW横野、上原、DF堀田と4人でフィジカルトレーニングに臨んだ。

 石崎監督が蹴り出したり放り投げるボールをひたすら拾う、若手選手が対象の“地獄のフィジテク”にも初挑戦。20代前半の選手に交じり、汗だくになりながら約1時間、みっちりとしごかれた。

 トレーニングのきつさに、もんどりうって倒れこむシーンも連発したが、上原と堀田が「ゴンちゃん!

 いいよ~」と励ますと復活。「魂が遠くに行きそうになったが、あの声で呼び戻された」と、若手選手のエールに感謝した。

 入団会見では「若手選手と一緒に鍛えてほしい」と指揮官に懇願したが、あまりの厳しさに「願いがかなっていいものか?」と漏らした。ただそこはゴン。逃げることなく「これができれば自信がつく」とあくまで前向きだ。右足内転筋付着部炎の状態についても「悪くはないと思う。これでリバウンドがなければ次のステップに進める」と手ごたえを口にしていた。