新成人の3人が、18日からの第3次宮崎キャンプで「最後のアピール」をする。J1山形MF広瀬智靖、太田徹郎、DF山田拓巳(いずれも20)が、開幕ベンチ入りへ危機感たっぷりだ。オフにクラブが、3人とポジションがかぶる補強を行ったことで「去年と同じことをやっても出られない」と口をそろえる。小林監督を振り向かせようと、最終調整にかける。

 昨季リーグ戦16試合に出場した広瀬を筆頭に、小林監督が「間違いなく成長している」と評価する「トリプルT」。だが、選手層が厚くなった今季は、ベンチ入りも容易ではない。雲仙キャンプ中に左足首を痛め調整が遅れた広瀬は「宮崎で巻き返すしかない」と、歯がゆさを口にした。

 太田は得意の物まねで?

 競争を勝ち抜く。「(国士舘大から加入のFW伊東)俊君のドリブルとか(MF増田)誓志君のボールの散らしかたを盗む」と、パクリ宣言。山田も競争意識こそ口にしないが、周囲に動き方のアドバイスを求めるなど生き残りへ必死だ。第1次キャンプ地のグアムで「ピッチで暴れるなら問題ないでしょ」と誓い合った新成人「トリプルT」が、16日間の宮崎キャンプにかける。【山崎安昭】