<J1:名古屋2-1G大阪>◇第1節◇6日◇万博

 名古屋の日本代表FW玉田圭司(29)が先制弾で存在感を見せつけた。0-0の前半14分、中央での高速ドリブルから、左の金崎にパスを出して、中央に切れ込んだ。金崎のクロスを長身FWケネディが頭で落とす。ここに絶妙なタイミングで走り込んだ。「あれはいつも心がけているプレー」。左足で合わせ、G大阪に先制パンチを見舞った。

 地元豊田スで開催された3日のアジア杯予選バーレーン戦は先発から外れた。終了間際に出場したとはいえ、背番号11を背負うエース格が、欧州組の合流でベンチに追いやられた。「海外組が来て試すということで出られなかった。だから期するものがあった。『自分が一番だ』と見せるため、それをJリーグで証明しようと思った」。

 G大阪には元日の天皇杯決勝で1-4と大敗した。試合終了の瞬間、会場の国立のピッチで玉田は悔し涙を流した。この日は、1度は追い付かれたが、ケネディのゴールで突き放し、リベンジに成功した。代表のライバルFWもゴールを重ねる中、2度目のW杯代表へ、ゴールという結果でアピールを続けていく。【八反誠】