コンサドーレ札幌がホーム開幕戦に向け、異例の“本番シミュレーション”を敢行する。チームは10日から札幌市内で調整を始めるが、11日の札幌ドームの練習で、スタンド席の一部をファンに無料開放することになった。13日のホーム開幕福岡戦と同会場で、約1000人の集客を見込んだファンサービスを行い、初勝利を目指す選手たちのモチベーションアップにもつなげていく構えだ。

 札幌イレブンが、サポーターが見守る熱いムードの中、開幕戦への闘志を高めていく。クラブでは札幌ドーム側の協力を得て11日の練習のみ、一部座席をクラブ史上初めて開放することを決めた。同ドームでの練習見学は原則、認めていなかっただけに、異例の決断となった。

 当日はバックスタンド側の1ブロックを開放して、最前列からの練習見学も可能となる。入場人数に上限は設けず、クラブ関係者は「1000人規模までの対応は可能」と多くの来場を期待する。1000人を超えた場合でも、ブロックを臨時に拡大して収容することも想定しているという。

 人気者加入が、きっかけとなった。今季は元日本代表FW中山雅史(42)が加入し、チームへの注目度は一気に上がった。ゴン入団を起爆剤にしたファンサービス強化がクラブ方針として打ち出されており、今回の開放はその一環でもある。中山は1月17日の札幌ドームでのキックオフイベントで1度、ファンとの交流の場を持っている。ホヴァリング・ステージ上のピッチで練習する姿を見せるのは今回が初めて。キャンプを経てキレを増した姿を、ホーム開幕前々日に間近で見ることができる。

 直前調整にサポーターが駆けつけることは、選手たちにとっても刺激になる。選手導線や警備の問題でサインなどファン対応はできないが、クラブでは「どんどん選手にエールを送ってください」と話しており、積極的なゲキは大歓迎だ。初の“本番予行”で07年以来、3季ぶりのホーム初戦白星につなげたいところだ。