岡田ジャパンのストライカーを、包囲せよ－。Ｊ１山形ＤＦ陣が１１日、１３日に対戦する清水ＦＷ岡崎を、徹底監視下に置くことを誓った。ここまでＪリーグは１試合を消化したばかりだが、開幕前に岡崎は代表戦にも出場し、実戦感覚を完全に取り戻している。ＧＫ清水とＤＦ４人が、岡崎の動きを声で伝達しあい、ゴールに鍵をかける。

　この日、サポーターが除雪したグラウンドで調整を終えたＧＫ清水は「岡崎はスペースを突いてくるし、一瞬で消える。必ず視野に置いておかないといけない」と表情を引き締める。昨季清水とはリーグ戦で、２戦２敗。岡崎にも１得点を許した。ＤＦ西河は「背後をケアする必要がある」といえば、ＤＦ石川も「しっかりと動きについていって、みんなで（岡崎の位置などを）把握しないといけない」と、警戒を強めた。

　岡崎を自由に動き回らせないためにＤＦ同士のコーチングはもちろん、パスの配給元を中盤に絶たさせる指令も即座に出す。「失点しなければ、相手がホームなので焦るはず」（石川）という“我慢比べ”の展開に持ち込む構え。岡崎を封じ、山形が今季初勝利への突破口を見いだす。【山崎安昭】