<J1:清水5-1仙台>◇第6節◇11日◇アウスタ

 春のアウスタゴール祭りは初ずくめで、おめでたい!!

 J1清水は前節「王者鹿島」を倒し勢いに乗る仙台から5点を奪う大勝で、暫定首位をキープした。前半26分、FWフローデ・ヨンセン(36)を皮切りに、MF本田拓也(24)DF平岡康裕(23)FW永井雄一郎(31)に「事実上の1号」のFW藤本淳吾(26)を加えて今季初ゴールばかり。開幕から6戦無敗、ホーム3連勝をド派手に飾った。

 お祭り騒ぎだ。気温22・4度の快晴。絶好のサッカー日和のアウスタが揺れた。今季ホーム全勝で3度目の「勝ちロコ」ダンスに選手もサポーターも酔いしれた。長谷川監督は「いい雰囲気で選手たちが『もう1点、もう1点』という気持ちを持って、戦ってくれた」と、今季最多の5得点をに笑顔がはじけた。

 ゴールラッシュは前半26分、意外にも今季ノーゴールだったヨンセンの美しいゴールからスタートした。ペナルティーエリアの左45度から、放たれた低弾道のシュートは一直線にゴールに突き刺さった。先制点で勢いづくと、同45分、本田が味方とのワンツーパスで攻め上がり、そのままハーフボレーで2点目。自身約2年ぶりのゴールに「久しぶりだったから、どうやって喜んだらいいかわからなかった」と、照れながらもイレブンにもみくちゃにされ、喜びに浸った。

 なおも後半15分、兵働のシュートのリバウンドを藤本が押し込み3点目。今季2号だが、第2節新潟戦の1発はヨンセンのシュートが足をかすめてのゴールだけに、事実上の1号だ。

 まだまだ、止まらない。3分後の同18分、左CKを平岡が頭で合わせ4点目。6年目にしてリーグ戦初ゴールとなり「アウスタで点を取るのは、本当に気持ちがいいですね」と無邪気に笑った。まだまだ、まだ、止まらない。同34分、途中出場の永井が快足をとばし、加入2年目にして待望の移籍後リーグ戦初ゴールで5点目。「思いっきり気持ちよく打てた。ホッとしたし、素直にうれしい」と、イケメンストライカーが「1号ロード」を締めくくった。しかもスコアは「1-5」だった。

 ベテラン・ヨンセンは「いい1日だった。サポーターにとっても、同じだったはず」と、上機嫌でバスに乗り込んだ。本田も「(小野)伸二さんと『どうなったら負けるんだろう』って話すぐらいチームの調子がいい」。地元名物「いちごロード」のにぎわいとともに、連勝街道は終わりそうにない。【為田聡史】