コンサドーレ札幌FW中山雅史(42)が、5日の次節東京V戦でのスタメン奪取を誓った。3日、札幌・宮の沢で1時間半の練習。2日の熊本戦で今季最長21分の出場を果たした中山は、熊本からの移動翌日ながら、疲れも見せずキレのあるプレーを連発した。

 サブメンバー中心で行われた5対5のミニゲーム。中山は右足でボールを軽くすくい上げGK佐藤の頭越しにゴールを決めた。「あれぐらいは入れないと」。得点後は猛然と練習場のネットに駆け上がり雄たけびを上げ、集まった700人のサポーターを盛り上げた。

 レギュラーを奪うことは常に頭に入れている。「サブの選手がレギュラーを脅かすことでチームは活性化する。サブでいいと思っているやつは1人もいない」。熊本戦後、石崎監督はゴンの先発起用をほのめかした。近づくチャンスをものにするため、移動翌日ながら猛アピールを続けた。

 スーパーサブ的に起用してきた指揮官も迷っている状況だ。「キリノもいるし(途中で)流れを変えるならやっぱりゴンちゃんじゃな」と決めかねている。熊本戦で先発したキリノは精彩を欠いた。内村は腰痛のため欠場が濃厚。ゴン先発こそが沈むチームの起爆剤として最良の選択となりつつある。

 「調子がいい?

 みなさんにそう映っているなら、そうなんじゃないのかな」。リーグ戦では07年5月3日の清水戦以来となるスタメン奪取へ、42歳の肉体が熱く燃えたぎっている。【永野高輔】