<J1:磐田2-1広島>◇第10節◇5日◇ヤマハ
岡ちゃん見たか!!
W杯メンバー入りを目指す磐田FW前田遼一(28)が、2得点の活躍で代表入りを猛アピールした。ホームの広島戦で、0-1で迎えた前半18分に同点弾を決めると、後半10分にはドリブルから左足でゴールを決めて、今季初の逆転勝利へと導いた。今季6ゴールで得点ランク首位タイに浮上。10日に迫ったメンバー発表を前に、当落線上の昨季得点王が、存分に力を発揮した。
揺りかごダンスでホームスタジアムを揺らした。0-1で迎えた前半18分、味方のシュートが相手DFに当たって跳ね返ったボールを、前田がヘディングでGKの頭上を越す技ありゴールを決めた。フィールド選手が集まり揺りかごダンスを披露。3日に誕生した自身の第2子へささげる祝弾を自ら決めた。
後半10分には、巧みなフェイントで相手DFをかわし逆転弾を突き刺した。2得点でチームを逆転勝利へ導き、代表復帰へ猛アピール。「子どもが生まれて、点が取れるようにと思っていたからよかった」。鬼神のごとく相手ゴールに迫った表情から一変して、パパの顔に戻った。
運命の発表が10日に迫っている。少年時代から夢として抱き続けたW杯のメンバー発表。だが、この日の活躍とは裏腹に覚悟は決めている。「やっぱ常に目標であってW杯は夢。でも、今ははっきり言ってまったく期待していない。まずチームで勝って頑張りたい」。昨年10月に招集されて以来、今年に入って1度も招集されていない。昨季得点王に輝きながら、ついに国内最終選考とされた先月のセルビア戦にも呼ばれなかった。
それでも、この2得点で得点ランク首位タイに浮上した。得点王になった昨季だけじゃない。今季も、少なくとも現時点で日本一ゴールを決めている男だ。視察に訪れた大熊コーチは「最後は(岡田)監督が決めること。もう7、8割はメンバーが決まっていると言っているけど、残りの2、3割は最後の試合まで見ると思う。報告?
当然する」と話し、選手選考は次節(8日)まで続くようだ。
この日、ドーピング検査で帰りが遅くなった前田を、最後までスタンドで待っていたサポーターから「南アフリカに連れて行ってくれ」と言われ「ありがとう。頑張ります」とだけ答えた。残り1試合。言葉にせずとも、最後の最後までプレーで見せるだけだ。【栗田成芳】



