高木のMF起用で攻撃にアクセントを加える。コンサドーレ札幌は4日、札幌・宮の沢で戦術練習などを行い、石崎信弘監督(52)は、前節岡山戦で左サイドバックとして先発出場したMF高木純平(27)の左サイドハーフをテスト。新戦力を1列上げた攻撃的な位置で使い、7日の次節北九州戦勝利を狙う。背番32の突破力を、ゴールに近い位置で生かす。この日の練習後、石崎監督は「(高木)純平があそこに入ると点のにおいを感じる」と期待。MF岡本らとの連係でチャンスをつくった高木は「1回仕掛けた後、もう一つ崩せるように。うまくアクセントになれれば」とサイドハーフでの初先発出場へ意欲を見せた。戦術練習の途中からは前節同様、左サイドバックとしてもプレーするなど自慢のオールマイティー性を発揮。1列前の左サイドハーフにMF砂川を入れた高木の2段階活用も難なくこなした。指揮官も高い順応性に「とにかくミスが少ない。チームのいい手本になってくれている」と効果を口にした。

 移籍初戦となった18日の千葉戦は後半31分からサイドハーフとして途中出場。攻守にバランスをとり、3-0大勝に貢献した。ここ2戦は白星から見放されているが「自分が入ってチームが良くなったと思わせないと」。高精度のクロスと俊足を生かした中央への素早い切り込みで、札幌の攻撃を変える。【永野高輔】