川崎Fの現在チーム得点王、FWレナチーニョ(23)が練習をボイコットしていることが12日、明らかになった。9日から体調不良を理由に練習を休んでいるが、エースFWジュニーニョ(32)の復帰後先発を外されるなど、最近の起用法に不満を抱いての行動であることが分かった。

 レナチーニョは8日のC大阪戦後から頭痛や腹痛など体調不良を訴え、9日の練習試合を回避しただけでなく、10日のオフをはさんで連日の欠席。疑問に感じたクラブ側も動き、この日、代理人をクラブハウスに呼び、詳細を確認した。レナチーニョは来日3年目の今季も開幕から3トップの一角としてスタメン起用されてきた。しかし、FW鄭移籍による戦術変更やジュニーニョの復帰で、最近は先発から外れていた。

 C大阪戦でも0-0の展開ながら最後まで起用されなかったことでいら立ちが爆発したようだ。代理人を通じ「明日(13日)は練習に行く」と伝えているが、13日以降も不参加が続けば契約問題に発展する恐れもある。高畠監督は「もう4日間も何もしてないし、次戦はコンディション的にメンバーに入るのは無理」と15日広島戦はベンチ外とすることを明言した。

 クラブは他選手への影響も考慮し、ミーティングを開いて事情を説明。庄子強化部長は「かなり病んでいる状態。時間はかかるかもしれないが、これからもフロンターレでやってもらうことに変わりはない。ただ、復帰するとなれば、罰金など制裁を科して示しをつけないと」と厳しい表情で話した。