<J1:大宮0-0磐田>◇第18節◇15日◇NACK

 W杯日本代表の磐田GK川口能活が、大宮戦で復帰後2戦目にして完封した。後半19分にゴール正面からフリーで打たれたシュートをキャッチ。同37分には相手FKのブレ球を右手1本ではじいた。引き分けに終わったが、チームは5試合ぶりの無失点試合。それでも川口は「ゼロに抑えたのはポジティブな状況だけど、勝利という結果がほしかった」と悔しがった。

 この日、35度目の誕生日を迎え、大ベテランの域に達しても衰えは感じさせない。右足脛骨(けいこつ)骨折から11カ月ぶりの復帰2戦目。「誕生日なので勝利を意識していた。試合前のアップで浮足立つこともなかった」。自身3度目となった誕生日の試合は3戦負けなし。それでも昨季8月以来勝利からは遠ざかっている。「まだまだすべてのプレーの質を上げていかないといけない」と前だけを見つめていた。【栗田成芳】