仙台の左サイドバック朴柱成(26)が、汚名返上に燃えている。7日の横浜戦で前半36分に途中交代。突然、顔を覆って倒れ、担架で運ばれるまでピクリとも動かなかった。騒然とさせたが、理由は熱中症。数日後、手倉森監督から「プロが熱中症なんてJリーグ始まって以来だろ。情けない。繰り返すようならプロ失格だ」と怒られ、その後の2試合は戦列を離れた。

 一因は持病の不眠症だった。韓国時代から睡眠不足に悩み「少し前まで薬(睡眠導入剤)を飲んでいた」と朴は明かす。3、4時間しか寝られない日々に猛暑が重なりダウンしていた。

 そこで生活改善に着手した。正しい睡眠、食事、水分補給を心がけたところ「昨日は12時間、一昨日は8時間くらい寝られた」と、あっさり改善。食事量を増やしたことで体重が2キロ増えたが、試合に出ていない期間の練習で絞り込んだ。

 元気を取り戻した朴は19日も居残り練習でクロスを磨いた。付き合った手倉森監督は「次?

 やんなきゃダメだろ」と先発復帰を示唆。22日のアウェー大宮戦で15戦ぶりの勝利に貢献すれば、ふがいない思いも晴れるはずだ。朴は「責任を感じています。もう大丈夫!

 準備OK」と丸めた頭をさすった。【木下淳】