決して高ぶりすぎず、冷静に「その時」に備える-。山形DF小林亮(27)が3日の紅白戦で、主力組に入りプレーした。5日の天皇杯2回戦(対ブラウブリッツ秋田、NDスタ)を想定した調整で、約10カ月ぶりに先発の見込みだ。昨年11月8日の鹿島戦で、左ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂し、全治6カ月の診断を受けた。「気持ちが入りすぎると経験上良くない」と話した。

 途中出場ながら、8月13日新潟戦で実戦復帰を果たしている。それでも、昨季のJ1残留に貢献した「レギュラー」として、先発メンバーに戻ることは特別なはずだ。同月28日の広島戦で同位置のDF宮本が左足首を負傷し、巡ってきたチャンス。定位置の再奪取へ、生かさないはずはない。

 小林

 応援してくれる人、声をかけてくれる人…。山形を応援してくれる人たちのためにも、90分間通して、復活した姿を見せたい。

 紅白戦でも、機を見て攻め上がる持ち前の攻撃力をアピールした。代役とは言わせない-。公式戦でも同じようにビッグチャンスを作り、完全復活を印象づける。【山崎安昭】