“代表関係者様、どんどん札幌の試合を見てください”

 コンサドーレ札幌が19日鳥栖、23日柏の2連戦で世代別代表候補のMF宮沢裕樹(21)古田寛幸(19)の「代表PR作戦」を敢行することが17日、分かった。9月末の世代別代表の発表を前に、クラブ側から代表スタッフに積極的に試合の視察を呼びかけていく方針。昇格争いだけでなく、2選手の代表入りにも力を注いでいく。

 若いエース候補には、もう1つの目標がある。9月末から10月初旬は、宮沢が11月のアジア大会に出場するU-21代表、古田は10月のU-19アジア選手権代表入りへのラストアピール時期にもなる。それだけに三上大勝強化部長(38)は「2人の調子の良さや札幌の試合の日時を事前に連絡し、なるべく試合を見にきてもらえるようにしたい」とバックアップを約束した。

 今週末から来週にかけては、代表選手絞り込みのため、世代別代表スタッフがJリーグを視察することが濃厚。特に柏戦の23日はJ2開催だけとあり、こぞって視察に来る可能性が高い。札幌の2選手だけでなく、柏も20歳のFW工藤、19歳のMF茨田ら若手有望株をそろえるだけに、貴重な“御前試合”となるかもしれない。

 その柏戦に目を向けてもらうためにも、連戦初戦となる19日の鳥栖戦が大事になってくる。「いいプレーをして、チームも勝てるように全力を発揮したい」と宮沢が言えば、古田も「今の自分にできるのは、チームでアピールすること」と意欲を見せた。ダブルホープの活躍で連勝を飾り、代表アピールにもつなげていく。【永野高輔】