<J1:G大阪2-1川崎F>◇第24節◇25日◇等々力

 右太もも裏痛を抱えるG大阪MF遠藤保仁(30)が、アウェー川崎F戦で強行出場し先制点を演出した。2-1の勝利に貢献。前半12分、左サイドから右足でDF高木へクロスを送り、DF中沢のゴールが生まれた。4連勝で前節4位から3位へ浮上。日本代表ザッケローニ監督が視察した中で結果を残した。「ボールにたくさん触れて楽しかった。負けられない試合を勝てて良かった」と淡々と振り返った。

 本人が「ダッシュができなかった」と言うように、本来の運動量は発揮できなかった。だが、正確なパスを前線に配球。4連敗中だったアウェー川崎F戦で5年ぶり勝利へ導いた。西野監督は「後半開始から代えようと思ったくらい状態は良くない。万全には程遠い。でも、ボールをさばく能力はさすが」と評価。首位名古屋との勝ち点差は8。逆転Vを信じ、遠藤はけがとも闘い続ける。【奈島宏樹】