仙台の日本代表FW関口訓充(24)が、早くもザック流をチームに落とし込んだ。代表からクラブに戻って2日目の14日、ユアテックスタジアム仙台で行われた紅白戦に参加。主力組の右MFでプレーした際に「もっと、コンパクトに!」と大声で指示を出した。これは代表でも口酸っぱく言われたことだった。

 関口は「例えば(アルゼンチン代表FW)メッシにスペースを与えたら止められなくなる。代表では、密集してボールを奪う約束を徹底していた」と説明。この日の紅白戦で選手間に距離が生じたことを察知すると、即座に声を上げた。「感じたことを言っていこうかなと思ってます」。さっそく経験を還元した形だ。

 気持ちはリーグ戦に向いている。「今回の代表は、もう解散したんで。帰ってきてホッとしたとか言う余裕もないし、今はチームのJ1残留に貢献できるかだけ考えたい」と、16日のホーム東京戦へ照準を合わせた。【木下淳】