“オヤジ”節目の1勝をチーム一丸で奪う。コンサドーレ札幌は31日、ホームで草津と対戦する。石崎信弘監督(52)のJリーグ通算勝利数は199。節目の200勝まで残り1勝に迫った。今季は昇格争いに絡めず低迷。今節勝っても3位福岡が勝てば終戦となる。がけっぷちの戦いだが、石崎監督が伝えてきたものを全員で表現して8月7日北九州戦以来ホーム5戦ぶりの白星を目指す。

 石崎監督を恩師と慕い昨季柏から移籍してきたDF石川は30日の前日調整を終え「前からのプレスや常に攻める姿勢など石さんに学んだことを出して節目の勝利に貢献できれば」と言った。198勝到達が9月11日大分戦。残り2勝で1カ月以上足踏みしたが一気に連勝で決める。

 前節決勝弾を決めたFW内村も燃えている。J2でのホーム300得点も残り1点に迫っており「節目?

 面白いですね。FWなので毎試合、点を取っていかないと」と2戦連発でチーム史に名を刻む。

 札幌ドームでは今季6戦1勝2分け3敗も、厚別の敗戦は9月19日の鳥栖戦のみ。同競技場での今季最終戦に向け石崎監督も「相性は悪くない。いい形でボールもつながるようになってきた。これがゲームで使えれば本当の力になる」と話す。節目の勝利、節目の1発で成長の証しを示す。【永野高輔】