<全日本大学選手権:高知大2-0明大>◇準々決勝◇23日◇西が丘

 高知大が前回王者で関東チャンピオンの明大を破った。アジア大会代表DF実藤友紀(21)ら守備陣が1回戦(対新潟経営大)で11得点した強力攻撃陣を完封し、14年ぶりのベスト4進出。実藤は「下馬評は低いけど、勝つたびに強くなる。アジア大会の日本に似ている」と、自信たっぷりに言ってのけた。

 「正直、勝てるとは思っていなかった」と振り返ったが、内容も完勝だった。先制点は前半17分、MF西山のFK。実藤が相手DFを引きつけ、FW福本が左足で決めた。明大のクロスを次々とはね返し、体を張ってシュートをブロックした。「アジア大会でチームワークの大切さを学んだ。今、ウチは最高のムードです」と胸を張った。

 広州では決勝のUAE戦で金メダルを決めるゴールをマークした。「運を使い果たしていなければいいけど」と野地監督に言われていたが「まだ、ギリギリ持ってましたね」。アジア大会の大学生代表7人で唯一の勝ち残り。「野地監督に優勝を贈りたい」。2つ目の金を目指して言った。