【グアム27日=湯浅知彦】山形の米・グアムキャンプが、宿舎内のグラウンドで始まった。日本時間の午後3時45分に現地に到着。その2時間後には、早くも練習を開始する熱の入れよう。山形との気温差は約25度。南国の地で2月7日まで1シーズン通じて動ける体力養成に励む。

 宿泊地のレオパレスリゾートホテルに到着してからわずか30分後の始動だった。軽めのランニングメニューにとどめたとはいえ、選手の顔には旅の疲労も色濃かった。小林伸二監督(50)は「去年よりも初めは軽く入ります。徐々にならしていかないと」と、まずは予定通りのスタートを切った。

 まだ雪景色で気温0度の山形を午前8時に出発。仙台空港から空路、現地入りした。グアム国際空港は、木~日曜日のツアーで訪れた多くの観光客でごった返し、入国審査が遅れた。さらに、レオパレスリゾートホテルへ到着、荷をほどくのもそこそこに、練習を開始しようとした直前、今度は突然のスコール。小さなアクシデントが続いて開始時刻が約15分遅れたが、動き始めるとシャンとしてきた。腸炎で別メニューをこなしていた、今季鹿島から完全移籍してきたMF船山も合流。各種申請手続き中のDFウーゴも2日目には間に合う見込みだ。

 同じ“失敗”は繰り返さない。初のグアムキャンプとなった昨年は、到着翌日に10キロ走を敢行。山形→グアムの気候に慣れていない者には、まさに地獄。熱中症で倒れる選手もいた。今年は、数日間は酷なトレーニングは行わない。じっくり南国に体を合わせていく。

 とはいえ、慣れるに従い厳しい練習が待つ。FW長谷川は自主トレで、今月上旬にグアムを訪れるなど、選手も亜熱帯の地での厳しい練習を覚悟している。「ボールも使いますけど、順序を追って、激しくしていく」と小林監督。南国でたくましさを身に付ける。