Jリーグが、プロ野球ロッテなどで活躍した野球評論家の小宮山悟氏(48)と92年バルセロナ五輪女子マラソン銀メダルの有森裕子氏(47)を新たに理事として迎え入れることが明らかになった。16日、東京・JFAハウスで行われた役員選考委員会と臨時理事会で、新人事案が承認された。

 小宮山氏はロッテ、横浜、米大リーグのメッツでプレー経験があり、頭脳派として活躍。柏の熱狂的サポーターとしても知られる。また、有森氏はバルセロナ五輪銀メダルに加え、96年アトランタ五輪でも銅メダルを獲得。現在は母校日体大の教員も務める。

 プロ野球、陸上界出身のJリーグ理事は史上初。Jリーグ関係者によると、この日の臨時理事会を経て新チェアマン就任が事実上決定した村井満氏(54)の強い意向も働いたという。他競技のノウハウや発想を取り入れることでJリーグのさらなる発展を目指す。