<データが語るJリーグ>

 G大阪の日本代表DF今野泰幸(31)が、利き足とは逆の左足で、25メートルのミドルシュートを豪快にたたき込んだ。19日の大宮戦で決めた今季初ゴールが自身のJ1通算35点目。その得点部位の内訳を見ると、意外にも左足でのゴールが16点で最も多く、利き足の右足はその半分の8点だけ(ヘッドが11点)。通常は利き足での得点の方が多くなるものだが今野は違う。J2時代も計7ゴールのうち4点を左足で決めている。

 12日のC大阪戦で、その左足を痛め、大宮戦はスタメンを外れていた。過去のJ1での34得点は先発フル出場試合でマークしており、途中出場でのゴールは初めて。痛めた左膝の影響を感じさせない見事な決勝点で、チームに今季ホーム初白星をもたらした。

 守る側としては利き足でのシュートをまずは警戒する。逆の足でも正確なシュートを打つことができれば相手DFの意表を突くことができる。日本代表のW杯得点者は過去に10人いるが、いずれもFWかMF。代表DF初のW杯ゴールを、意外性のある今野の左足に期待したい。【石川秀和】