<高円宮杯U-18プレミアリーグ・イースト:清水ユース3-0東京Vユース>◇第3節◇27日◇袋井・エコバ補助グラウンド

 清水ユースが東京Vユースに完勝し、開幕から3連勝で首位を死守した。1点リードの後半1分にFW大野椋馬(2年)が右足で今季初ゴール。左ひざ内側靱帯(じんたい)断裂で長期離脱中のエース北川航也(3年)に代わって定位置をつかんだ男に待望の1発が飛び出した。大野は先制点もアシストし「開幕からずっと取れなくてプレッシャーはあった。決めることができて気持ちが楽になった」と安堵(あんど)の笑みを見せた。

 この日は腰痛で1カ月以上離脱していたDF鈴木翔太(3年)がセンターバックとしてスタメン復帰。「プレーはあまりよくなかった」と本調子ではなかったものの、随所で体を張った守備を見せて今季初の完封勝利に貢献した。

 開幕前はエース北川の離脱で得点力不足が不安視されていたが、チームは開幕から3試合連続で3得点を奪っている。大榎克己監督(49)は「どこからでも点を取れているのはいいこと。今日は失点ゼロで終われたことも大きい」。大野は「このまま全勝で優勝を狙いたい」と先を見据えた。兄貴分のトップチームもリーグ4連勝と好調を維持。ユースも負けじと快進撃を続けている。【神谷亮磨】