日本協会の原博実専務理事(55)が中心となる技術委員会が7月31日、東京・JFAハウスで開催された。Jリーグ中西競技事業統括本部長、日本協会の上川審判委員長らも出席し、日本代表が惨敗したW杯ブラジル大会の総括、審判のレベルアップ、育成年代の強化などの課題を議論した。

 W杯では激しいプレーを冷静に見極め、反則を取らずにプレーを流す判定が主流となった。Jリーグでは判定に対する異議も多く発生しており、今後の審判技術の向上のために、テレビ局とタイアップして審判の判定を論ずる番組の制作やテレビカメラの台数をW杯レベルまで増やす案などが浮上したという。

 原専務理事によるとW杯の総括を経て「サッカーの原点は1対1。個の強さを育成年代でもどのように育てていくかという話も出た」と明言。日本代表の強化につなげるため、長年の課題であるJリーグや天皇杯の日程を見直す将来構想委員会を8月にスタートさせ、検討していく方針だ。