<高円宮杯U-18プレミアリーグ・イースト:清水ユース3-2三菱養和ユース>◇第16節◇22日◇静岡・藤枝サッカー場

 清水ユースは三菱養和ユースを下した。先制されるも、前半途中出場でワントップに入ったDF深沢優太郎(17)が、得意のヘディング2発で逆転。後半に追いつかれたが、同38分にMF西沢健太(18)が決勝点を決めた。首位の柏ユースとの勝ち点差6を守った。

 清水ユースがリーグ再開戦をものにした。前半33分でエースFW北川航也(18)が負傷し深沢がピッチへ。その1分後に右からのクロスを頭で合わせた。さらに44分には後ろに下がりながらも相手にヘディングで競り勝つと、GKの頭上を緩やかに越えた。深沢は「1点目は太陽が目に入って難しかった。2点目はGKが前に出てるのが見えた」と納得の得点だった。

 その深沢は後半途中に足をつって交代。すると一瞬のスキをつかれて同点にされた。それでも後半38分に西沢が技ありのループシュート。西沢は「追いつかれたけど、もう1点取れたのは勢いがあること」。この日の試合を含めて残り3試合で首位の柏ユースとは勝ち点6差。引き分け以下ならば優勝を許してしまう状況なだけに貴重な勝ち点3となった。

 ここ3試合無得点で勝利から見放されていたが、中断期間中に始まったJユース杯は12月20日に行われる準決勝に進出した。西沢は「もう1回スタートが切れた。守備の意識も高まった」と話す。リーグ初優勝へのかすかな望みをつなぎ平岡宏章監督(45)も「勝つしかない」と残り2試合の勝利を誓った。【加納慎也】