今季なでしこリーグの表彰式が25日に都内で行われ、浦和MF猶本光(20)が初のベストイレブンに選出された。今季は不動のボランチとして、最終節を除く全試合に出場した。24日の新潟戦は右膝の負傷で欠場し、年間優勝の瞬間をベンチ裏で見守ったが、5年ぶり3度目の優勝に貢献。日本代表にも選出され、飛躍の年となった。最優秀選手賞は浦和MF後藤三知(24)が初受賞した。

 壇上の猶本の表情は晴れやかだった。今季はエキサイティングシリーズ最終戦を除く27試合に先発し、4得点。前日の優勝杯を掲げる瞬間は、ベンチ裏の柱の陰で涙したが「攻撃の起点やアクセントになったところが評価されたのかな」。一方、ベストイレブンの責任も自覚し「見る人に毎回、何かを与えられるようなプレーをしなければいけない」と気を引き締めた。