仙台が16日、NACK5スタジアムで大宮と練習試合を行い、Jチームに対して震災後初ゴールを挙げた。レギュラー組で戦った1試合目は1-2で敗れたが後半30分、MF太田吉彰(27)がDFラインの裏へ抜け出し同点弾。被災地を思い、右拳を突き上げた。

 23日の再開戦(対川崎F)前、最後の実戦で「4-3-3」を試した。FWマルキーニョスが抜けた影響だ。太田が3トップの右に入り結果を出した。アシストしたのはブラジル人MFマックス(26)。「マルキは帰ったけど僕は長く日本でプレーしたいと思っている」と気合のプレーを連発した。

 手倉森監督は「マルキが抜けた穴に割り込む選手が出てきた。全員の共通意識が深まった」と納得の表情。2試合目はMF関口訓充(25)が約30メートルのドリブルから得点するなど、3-1で快勝した。【三須一紀】