右サイドを制して、試合も制す!!

 再開戦(24日)で右MFでのスタメン出場がほぼ確実となっている磐田MF山本康裕(21)が21日、相手の左DF酒井高徳(20)とのマッチアップを熱望した。勝敗の鍵となる右サイド攻防戦での相手となるからだ。U-22日本代表のチームメートでもある酒井に対して「ガンガンいく」と宣戦布告。開幕戦で決勝点を決めた若武者が、敵地での大暴れを誓った。

 真っ向勝負だ!!

 磐田は再開戦を3日後に控えたこの日、シュートゲームなど、攻撃主体のメニューで約1時間半の練習を行った。山本康は、リーグ中断中にU-22日本代表メンバーとしてウズベキスタン遠征(3月)と国内合宿(4月)に参加し、酒井とともにプレー。対戦相手となる今回は同サイドでマッチアップする。山本康は「アップダウンが激しい。全ての面でタフなイメージがある」と相手のプレースタイルを冷静に分析した。

 右サイドの攻防戦が勝敗を大きく左右する。山本康-DF駒野のコンビとなる右サイドは、攻撃の起点となる回数が多く、磐田には欠かせないエリアだ。一方、新潟も酒井-MF■のコンビは超攻撃的で警戒しなければならない。「高徳(酒井)を上がらせないようにすれば、こっちに分があると思う」と山本康。さらに「攻撃では駒さんとの関係を大事にして、2対1の場面を多く作れれば」とイメージをふくらませた。

 中断中はクラブでの連戦や日本代表での海外遠征で多忙なスケジュールをこなした。それでも、この日の練習でFW山崎にファウル覚悟のタックルを浴びせるなど、気迫を前面に出したプレーを続け、好調ぶりをアピール。山本康は「練習で激しくないと、本番でも出ない。アウェーできついけれど、移動の時から勝負は始まっている。連勝してホーム開幕戦を迎えたい」。猛進する準備はできている。【神谷亮磨】※■は十の下に日を2つ縦に並べ、十の縦棒が1つ目の日を貫く