J2大分から今季新加入した磐田DF藤田義明(28)が、再開戦で移籍後初先発することが確実となった。22日、非公開練習で調整。練習を終えた柳下正明監督(51)は「基本線は」と、藤田-加賀のコンビをセンターバックで起用する意向を示した。甲府との開幕戦はベンチ入りしたが不出場。次戦で出場となれば磐田での公式戦デビューとなる。藤田は「楽しみな部分と不安がある。緊張します」と正直な気持ちを明かした。

 中断中に、守備陣が相次いで負傷する中、安定したプレーを継続して定位置を確保した。加入後は鹿児島キャンプなどでサイドバックやボランチでの出場が続いたが、本職のセンターバックで持ち前の高いキック精度と対人の強さを披露。現在は守備の要として欠かせない存在となり「いいプレーをすれば、試合に出られるチャンスも多くなると思う」と、レギュラー定着に向けてさらなるアピールを誓った。

 相性のよさも味方につける。大分在籍時には敵地(東北電ス)で公式戦5試合に出場し、3勝2分けと負けていない。「チームが勝つためにやる」。藤田が、チームの7年ぶり開幕連勝を呼び込む。【神谷亮磨】