J2札幌DF岩沼俊介(22)が、日本ハム斎藤佑樹ばりの修正術で初白星を呼び込む。チームは28日、札幌・宮の沢で紅白戦を行い、岩沼は主力組の左サイドバックでプレー。攻守の安定感が持ち味だが、23日の湘南戦は自らのミスから失点した。ステップの方法を修正するなど立て直しは完了。明日30日東京戦(味の素スタジアム)で満点プレーを見せ、汚名返上を目指す。

 紅白戦をノーミスで締めた岩沼は「湘南戦は反転のとき、相手から目を離して回ってしまった。あれはまずかったが、もう修正できた」。後半23分、左サイドで縦に振り切られ、フリーでクロスを上げさせたことが失点につながった。石崎監督にも指摘され、サイドで相手を追う際のバックステップをプチ修正した。

 超プラス思考のスマイルリーダーだけに、指揮官も心配はしてない。紅白戦では「右サイドにボールがあるときは(岩沼)シュンが河合の後ろから相手の位置や動きなどをしっかり伝えるように」と注文を付けた。本来DFは主将の河合が統率するが、河合の目の届かないところを指示する役割の新ミッションを与えた。

 同じ群馬県出身で同世代の本家“立て直し王子”こと佑ちゃんは、ここまで失点を重ねながらもデビュー戦から2連勝。対する岩沼は“1失策”の上、2連敗。さすがに気になっており「佑ちゃんに負けてられない。早く1勝しないと」と意気込んだ。【永野高輔】