ビッグクラブにふさわしい、ビッグプレーヤーの意地を見せろ。浦和のペトロビッチ監督(45)は19日、中心選手にハッパをかけた。次節の鹿島戦(21日・埼玉)は、08年7月27日以来5戦勝ち無し。今季まだ1勝も、勝ち点3をもぎ取らなければならない。

 非公開練習後、監督は険しい表情だった。日本代表のMF柏木陽介(23)、DF永田充(28)、元日本代表のMF鈴木啓太(29)、DF山田暢久(35)を指名し、奮起を促した。「自分の責任でもっとプレーしなければ。試合中に文句を言わず、能力を見せるのがビッグプレーヤー。試合後に言い訳する選手は大きな選手ではない」。

 愛のムチを入れた。「代表選手は、十分な能力で戦っている。それをフィールドで見せなければ、全員若い選手を使ってもいい。未来に働きかけた方がいい」。先発メンバーの一新も示唆した。

 熱戦にサポーターは欠かせない。過去に観客6万人超えもある浦和-鹿島戦は、リーグを代表する好カード。だが、次節はついに初の4万人割れも現実味を帯びている。チケットの売り上げは、この日までに約3万8000枚。監督は「浦和のために全力を尽くす、と言うのは簡単。選手はそれをフィールドで見せなければならない」と言った。【保坂恭子】