内村が節目の1発を決め量産態勢に入る。J2札幌は今日16日、ホームで水戸と対戦する。FW内村圭宏(26)は3試合連続の先発出場が濃厚だ。クラブのJリーグ通算得点は現在699点、200勝にも残り1勝に迫った。前節愛媛戦で今季1号を決め波に乗る背番号13番がメモリアル弾&メモリアル勝利を導く。

 エンジンはかかった。ここからトップギアに上げていく。「調子はいい。早く試合がしたいし、またゴールを狙っていきたい」。直前調整となった15日の練習後はゴール前に転がっていたボールを黙々と蹴りこみ、700号&200勝のダブル達成へ準備を整えた。

 札幌加入後初の連発で、点取り屋の勘を呼び起こす。自身最多18得点とブレークした09年愛媛時代、開幕水戸戦から2戦連続でゴールした。これがプロ初の連発だった。今回も同じ水戸が相手。右アキレスけん付着部炎で4、5月の9試合を棒に振っただけに「自分は始まったばかり。ここから続けて取っていかないと」と験のいい水戸戦からの再ブレークを誓った。

 負傷した右かかとへの圧迫を和らげるためシューズをワンサイズ大きくした。「最初は緩い感じがしたけど、この数試合でしっくりきた。ちょうど良くなった」。色も昨年までの白からサッカー人生初の赤に変え「ユニホームにも合っている」と気に入っている。真っ黒い体毛の濃さはチーム一、足元には闘魂カラー。全身“赤黒野人”と化した内村が、00年以来11年ぶり厚別3連勝を呼び込む。【永野高輔】