<J1:G大阪2-2磐田>◇第6節◇23日◇万博

 まさにゴールデンルーキーだ。磐田FW金園英学(22)が前半37分に同点ゴールを決めた。今季7点目は94年藤田俊哉のクラブ新人最多タイに並んだ。後半に入り勝ち越しを許したが、同25分にMF山田大記(22)が今季5ゴール目となる同点弾を放ち貴重な勝ち点1をもたらした。

 またしても、ルーキーFW金園が魅せた。前半7分、警戒していたG大阪MF遠藤のセットプレーから先制点を許し、3試合連続で1点ビハインドの展開となった。だが、同30分過ぎから、得意のサイド攻撃でリズムを作ると、同37分、左MF山田のクロスを金園が体ごと押し込み同点ゴールを決めた。ルーキーイヤーでは94年に入団したMF藤田に並ぶ7ゴール目を奪い、試合を振り出しに戻した。

 金園は「地元なので、友達もたくさん見にくる。積極的にゴールを狙っていきたい」。プロ入り後、初の凱旋(がいせん)試合となった前々節C大阪戦に続き、地元で「2戦連発」。U-22日本代表のFW山崎がバセドー病を再発し、長期離脱が決まって以降、スタメンに定着したルーキーは「あいつの分まで点を取りたい」と、この日も孤軍奮闘した。

 金園の奮起に山田も黙っていない。1点ビハインドで迎えた後半25分、ゴール中央でボールを受けた山田は豪快に左足を振り抜き、今季5点目となる値千金の同点ゴールを奪った。

 その後も決定機を作りながら勝ち越しできず、04年以降、白星がなかった敵地・万博で勝利できなかったが、今季4度目となる金園-山田の「アベック弾」でしぶとく勝ち点1を拾った。この日は、ブラジル・サンパウロMFロドリゴ・ソウト(27)の獲得も決まり、後半戦に向けて大きな戦力も加わる。磐田が明るい話題とともに、上位進出を狙っていく。