背番号「3」はチームとともに-。横浜が今後の試合でも、開始前のウオーミングアップ時に選手全員が3番のユニホームを着用することを決めた。4日に心筋梗塞のため急逝した元日本代表DFの松田直樹さん(享年34)が、横浜入団5年目の99年から昨季まで付けた番号。追悼試合となった6日の柏戦で、18人全員が昨季モデルの3番のユニホームを着て、哀悼の意を示していた。7日、選手会長のDF天野貴史(25)は「(今後も)そうしたいと思っています」と話した。

 柏戦も選手同士で話し合い、着用を決めた。MF中村俊輔は「一生忘れないクラブの取り組みというのも考えてほしい」と願っていたが、チームのために尽力した松田さんの遺志を忘れないために継続する。柏戦では0-2で敗れ、首位陥落したが、故人が何より望んだのは優勝。シーズン後に最高の報告をするためにも、毎試合「3」を身に着け、気持ちを高めて勝利を目指す。今日8日に故郷の群馬県桐生市で行われる通夜には、チームバスで向かう。日本代表に招集されたDF栗原を除く選手全員、スタッフの計38人が最後の別れを惜しむ。【阿部健吾】